2011年05月09日
【メンバー】朋也【紹介】
祝入隊・朋也隊員
もともとは別のチームで活動していたが、傭兵として高浜銃工に従軍すること数回、先日ついに正規隊員となってくれた。
正式な役職はまだナシ……というか、既にチーム内の役職が飽和状態のため、意味不明の役職で適当にお茶を濁すことになると思われる。
以前のチームでヒストリカルゲームによく参加していたためか、非常にノリがいい。
ゲーム中、さまざまなシチュエーションを特に頼まれてもいないのによく再現してくれる。
こう着状態になれば、上官にケツを叩かれた新兵よろしく威力偵察を行ってくれるし、
敵の猛烈な弾幕に晒されれば、遮蔽物の陰で銃声ノイローゼになってくれるし、
ヒットされれば五秒くらいはその場で死体になってくれる。
きっとボディバッグがあれば、その中に入って竪穴にだって投げ込まれてくれるはずだ。まだその機会には恵まれてはいないが。
特に、カメラを向けられているときのサービス精神は素晴らしく、カメラを持って後ろをついていけば、そこはまさに朋也・オン・ステージである。
チーム紹介でもかつてないこの写真量が、それを物語っているといえよう。
使っている装備は、タイガー・ストライプの迷彩服に各種コットン装具、ライフルはXM117-E1と、ベトナム戦争におけるアメリカ特殊部隊装備を再現したものである。
特にXMは、ボルトフォアードアシストもケースディフレクターもない初期型を、メタルフレームでリアルに再現したこだわりの一品である。
しかし、ベトナム戦争を教科書でしか知らない現代っ子には、
「なんかM4みたいなのを持った、みどり色のトラ」
に見られてしまうあたりが悲しいところ。
しかし、ヒストリカルにも積極的に参加していたことからも分かるように、見る人が見れば惚れ惚れするような装備であることは間違いない。
特に、しっかりした自衛隊装備に身を纏ったよざくやさくら隊員と共闘している時などは、さながら時を駆けるアーミー……さながら本物の戦場のような臨場感がある。
装備に関して深いこだわりを持つ朋也隊員は。きっとこの薄っぺらい装備紹介に、がっつりリテイクを突きつけてくれることだろう。
2011年03月21日
【雑記】カミース&支援パッチ到着!
先日ブログにも書いた、『明日香縫製雑貨店』さまの復興支援パッチが到着しました。
パッチの寸法は縦4cm横6cmで、ベルクロのちょっとした空きスペースにも貼り付けられる小さめのもの。
裏面は、凸面のベルクロになっています。
写真では若干色が飛んでしまっていますが、現物のパッチはもっと、赤と金の刺繍が鮮やかに映えています。
わたしのところに届いたのは第二ロットなのか、パッチ上面の文字がサイトにある英語つづりのものから、『TOHOKU-KANTO』と大きく読みやすいローマ字表記に変わっています。
パッチ一枚1000円+支援パッチ購入者は送料500円が無料(各種手数料は負担)なので、『明日香縫製雑貨店』でお買い物をする方であれば、実質500円の負担で1000円が寄付できるお得な企画といえるのではないでしょうか。
さて、パッチと一緒に、以前から欲しいと思っていたものを買ってみました。
シャルワールカミースです。
中東地域の民族服ですね。
中東の民兵装備をやるなら、基本と言ってもいいアイテムです。
民兵とは読んで字のとおり、職業軍人ではない一般市民が兵士として戦っているので、現地の人が一般生活に用いている服装・小物を記号として取り入れると、非常に『らしい』格好になります。
今回購入したのは、中厚生地・ボタンつきのスタンダードなもの。
砂漠の日差しに焼けた色味を再現したアフガンアースです。
写真ではグレーっぽく映ってしまっていますが、現物はもっと深いクリームベージュです。
ミリタリー趣味のある方ならば、コヨーテブラウンに近い色、といったほうが分かりやすいかもしれません。
生地は、BDUなどと比べると薄手に感じます。
ちょっと厚めのワイシャツくらいでしょうか。
これ一枚でサバゲをするとなると、転んだときなど、すりむいたりしそうでちょっと怖いです。
怪我などが不安な場合は、Tシャツやズボンの上から着るといいかもしれません。ダボッとした大きめの服なので、下に厚手の服を着込んでも、外側からはほとんど目立ちません。
肌触りはさらさらとして柔らかく、着心地は良好です。きつい締め付けもありませんから、夏場の部屋着にしても快適そうです。
上着。
かなり大きめに作られています。
中東では、このダボッとした服と肌の間に空気の層を作ることで、日差しの熱を遮断するそうです。
日本の夏場でも、厚手のBDUを着込むよりずっと涼しいんじゃないでしょうか。
布が肌に密着しないので、生地が薄いわりに、撃たれてもあまり痛くなさそうです。
首周りも余裕をもって作られていて、ボタンを全て閉めても息苦しくは感じません。
袖丈は肩から50cmほど。よほど背の高い方でない限り、手の甲辺りまで覆える長さです。
腰の辺りからスリットが入り、前後に分かれています。
着込むと、腰から40cmほどの前垂れ・後ろ垂れができます。
普通の迷彩ズボンを着て、上からジャケットを着込んでも、腰回りからこの垂れが露出するので、中にカミースを着込んでいるのが分かります。
迷彩効果を落とさずに民兵感を演出したい場合は、迷彩服からこの垂れを見せるだけでも非常に『らしい』感じになるんじゃないでしょうか。
ズボンです。
こちらもかなり大きめに作られています。細身の方なら、片方の足に両足が入れられるほど。
丈は、腰から足元まで100cmくらい。
太い紐が通されているので、これで腰周りを引き絞ります。
しかし、元がかなり大きめに作られているため、細身の方の場合、かなり紐を引き絞らないと腰に留まらないでしょう。
筆者もかなり絞ってみましたが、それでもなんだか脱げそうで不安です。
そこで、腰周りを折り返して留めてみました。
ちょうど、タイパンツを履くような感じです。
タイパンツのような紐はついていないので、きつめに折ったあと、クリップで留めています。
これだけでも、かなり腰周りに安心感がでます。
この上からさらにベルトなどを巻けば、脱げてしまうことはほとんどないでしょう。
腰周りを折り返しても、足元はフレアのように広がるので、ダボッとしたシルエットも失われません。
上下着込むとこんな感じになります。
ここに適当な装具とシュマグ(アラブスカーフ)をつけ、AKやG3等を持つだけで、それっぽい民兵装備の完成です。
他にも、上から迷彩ジャケットを着てみたり、足元は迷彩ズボンのままカミースだけ着込んでみるなど、アレンジの仕方はさまざまです。
正規軍装備と違って、民兵装備には『これ』という基本形や正解がありません。
現地の文化や事情を調べ、『それっぽさ』を追求しながら自由にアレンジできるのが、民兵装備の面白さですね。
『明日香縫製雑貨店』さまでは、こうした民兵装備に使えるアイテムをたくさん取り扱っておられます。
民兵装備に興味を持たれた方は、ぜひ一度ご覧になってください。
『明日香縫製雑貨店』
また、被災地への支援企画も継続中ですので、この機会に参加してみてはいかがでしょうか?
パッチの寸法は縦4cm横6cmで、ベルクロのちょっとした空きスペースにも貼り付けられる小さめのもの。
裏面は、凸面のベルクロになっています。
写真では若干色が飛んでしまっていますが、現物のパッチはもっと、赤と金の刺繍が鮮やかに映えています。
わたしのところに届いたのは第二ロットなのか、パッチ上面の文字がサイトにある英語つづりのものから、『TOHOKU-KANTO』と大きく読みやすいローマ字表記に変わっています。
パッチ一枚1000円+支援パッチ購入者は送料500円が無料(各種手数料は負担)なので、『明日香縫製雑貨店』でお買い物をする方であれば、実質500円の負担で1000円が寄付できるお得な企画といえるのではないでしょうか。
さて、パッチと一緒に、以前から欲しいと思っていたものを買ってみました。
シャルワールカミースです。
中東地域の民族服ですね。
中東の民兵装備をやるなら、基本と言ってもいいアイテムです。
民兵とは読んで字のとおり、職業軍人ではない一般市民が兵士として戦っているので、現地の人が一般生活に用いている服装・小物を記号として取り入れると、非常に『らしい』格好になります。
今回購入したのは、中厚生地・ボタンつきのスタンダードなもの。
砂漠の日差しに焼けた色味を再現したアフガンアースです。
写真ではグレーっぽく映ってしまっていますが、現物はもっと深いクリームベージュです。
ミリタリー趣味のある方ならば、コヨーテブラウンに近い色、といったほうが分かりやすいかもしれません。
生地は、BDUなどと比べると薄手に感じます。
ちょっと厚めのワイシャツくらいでしょうか。
これ一枚でサバゲをするとなると、転んだときなど、すりむいたりしそうでちょっと怖いです。
怪我などが不安な場合は、Tシャツやズボンの上から着るといいかもしれません。ダボッとした大きめの服なので、下に厚手の服を着込んでも、外側からはほとんど目立ちません。
肌触りはさらさらとして柔らかく、着心地は良好です。きつい締め付けもありませんから、夏場の部屋着にしても快適そうです。
上着。
かなり大きめに作られています。
中東では、このダボッとした服と肌の間に空気の層を作ることで、日差しの熱を遮断するそうです。
日本の夏場でも、厚手のBDUを着込むよりずっと涼しいんじゃないでしょうか。
布が肌に密着しないので、生地が薄いわりに、撃たれてもあまり痛くなさそうです。
首周りも余裕をもって作られていて、ボタンを全て閉めても息苦しくは感じません。
袖丈は肩から50cmほど。よほど背の高い方でない限り、手の甲辺りまで覆える長さです。
腰の辺りからスリットが入り、前後に分かれています。
着込むと、腰から40cmほどの前垂れ・後ろ垂れができます。
普通の迷彩ズボンを着て、上からジャケットを着込んでも、腰回りからこの垂れが露出するので、中にカミースを着込んでいるのが分かります。
迷彩効果を落とさずに民兵感を演出したい場合は、迷彩服からこの垂れを見せるだけでも非常に『らしい』感じになるんじゃないでしょうか。
ズボンです。
こちらもかなり大きめに作られています。細身の方なら、片方の足に両足が入れられるほど。
丈は、腰から足元まで100cmくらい。
太い紐が通されているので、これで腰周りを引き絞ります。
しかし、元がかなり大きめに作られているため、細身の方の場合、かなり紐を引き絞らないと腰に留まらないでしょう。
筆者もかなり絞ってみましたが、それでもなんだか脱げそうで不安です。
そこで、腰周りを折り返して留めてみました。
ちょうど、タイパンツを履くような感じです。
タイパンツのような紐はついていないので、きつめに折ったあと、クリップで留めています。
これだけでも、かなり腰周りに安心感がでます。
この上からさらにベルトなどを巻けば、脱げてしまうことはほとんどないでしょう。
腰周りを折り返しても、足元はフレアのように広がるので、ダボッとしたシルエットも失われません。
上下着込むとこんな感じになります。
ここに適当な装具とシュマグ(アラブスカーフ)をつけ、AKやG3等を持つだけで、それっぽい民兵装備の完成です。
他にも、上から迷彩ジャケットを着てみたり、足元は迷彩ズボンのままカミースだけ着込んでみるなど、アレンジの仕方はさまざまです。
正規軍装備と違って、民兵装備には『これ』という基本形や正解がありません。
現地の文化や事情を調べ、『それっぽさ』を追求しながら自由にアレンジできるのが、民兵装備の面白さですね。
『明日香縫製雑貨店』さまでは、こうした民兵装備に使えるアイテムをたくさん取り扱っておられます。
民兵装備に興味を持たれた方は、ぜひ一度ご覧になってください。
『明日香縫製雑貨店』
また、被災地への支援企画も継続中ですので、この機会に参加してみてはいかがでしょうか?
2011年03月18日
【お知らせ】東北地方太平洋沖地震【取り急ぎ】
アラブ・イスラム装備等、亜流装備の販売で有名な『明日香縫製雑貨店』さまが、此度の大地震の復興支援を企画されています。
『明日香縫製雑貨店』
一枚千円の『復興支援パッチ』を購入することで、全額が日本赤十字社に寄付されます。
普通に募金するのでも、もちろん被災地のためになりますが、ミリタリー関係の趣味を持っている方にはこうした支援の仕方もありますよ、ということで。
亜流装備に興味を持たれている方、この機会に『明日香縫製雑貨店』でお買い物して、ついでにパッチを購入してみるというのはどうでしょう?
普通の募金と違って、形として残るものも手に入るわけですし。
ついでだろうと偽善だろうと、お金となって被災地に向かう限りは等価です。
『明日香縫製雑貨店』さまも、パッチの制作費を全額自己負担することで支援に参加しておられます。
注文するときは、パッチだけでなくなにか通常の商品も一緒に注文すると、パッチ製作の持ち出し資金が補充できるため、企画そのものの支援にも繋がります。
どうぞ皆様、この機会にご検討ください。
それでは最後になりますが、此度の大地震によって被災された方、何らかの形で被害を被られた全ての方々に、心よりのお見舞いと、一刻も早い救済をお祈りいたします。
『明日香縫製雑貨店』
一枚千円の『復興支援パッチ』を購入することで、全額が日本赤十字社に寄付されます。
普通に募金するのでも、もちろん被災地のためになりますが、ミリタリー関係の趣味を持っている方にはこうした支援の仕方もありますよ、ということで。
亜流装備に興味を持たれている方、この機会に『明日香縫製雑貨店』でお買い物して、ついでにパッチを購入してみるというのはどうでしょう?
普通の募金と違って、形として残るものも手に入るわけですし。
ついでだろうと偽善だろうと、お金となって被災地に向かう限りは等価です。
『明日香縫製雑貨店』さまも、パッチの制作費を全額自己負担することで支援に参加しておられます。
注文するときは、パッチだけでなくなにか通常の商品も一緒に注文すると、パッチ製作の持ち出し資金が補充できるため、企画そのものの支援にも繋がります。
どうぞ皆様、この機会にご検討ください。
それでは最後になりますが、此度の大地震によって被災された方、何らかの形で被害を被られた全ての方々に、心よりのお見舞いと、一刻も早い救済をお祈りいたします。
タグ :東北地方太平洋沖地震支援
2011年03月04日
【コラム】Vホップ考察
Vホップ、というホップシステムがある。
ホップパッキンの弾が触れる部分に逆V字の切込みを入れることで、ホップアップを安定させるシステムである。
PDIから発売された二点保持ホップパッキン『Wホールドチャンバーパッキン』を入手したので、以前復活させたG3に組み込んでみた。
以下、その結果と考察である。
『Wホールドチャンバーパッキン(以下Vホップ)』を組み込むに当たって、より二点に均等に力がかかるよう、『Hホップ』を導入した。
『Hホップ』は、ホップを押し込む虫ゴムをH形のナイロン部品に替えることで、二点からホップを押せるようにするパーツである。
本来、ノーマルのホップパッキンを擬似的な二点ホップにするための『Hホップ』だが、Vホップパッキンとも相性がいいと考えたので組み込んでみた。
ノーマルの虫ゴムで押すよりも、綺麗に二点のゴムがせり出してくるのが目に見えて分かる。
さらに、Vホップはホップ強めのセッティングのほうが適しているので、以前、ホップが強すぎると言う理由で取り外した『ストライクチャンバー』も組み込んでみた。
さて、以上のパーツを組み込み、野外で試射を行ってみた。
まずノンホップ。以前ストライクチャンバーを組み込んだときとは違い、ホップはきちんと弱くかかった。フラットな弾道が伸びて、落ちる。
そしていよいよホップをかけて撃ってみた。
結果は、結論から言うと散々だった。
時折、すうっとまっすぐ伸びる素晴らしい弾道もあったが、5発撃ったら4発がフライヤーといった具合で、ホップがかかり過ぎたり、かからなかったりと、まったく安定性がない。
おかしい……。ホップが安定するのがVホップの売りのはずなのに、なぜこんなに弾道が乱れるのだろう?
風のせいだろうかとも思って、向きを変えて撃ってみたりもしたが、やはり駄目だった。フライヤーの連続だ。
時折現れる素直な弾道も、5発に1発では使い物にならない。
なぜだろうか。
Vホップ自体は、効果が実証されているホップシステムのはずだ。
Vホップパッキンを、硬質なパーツで二箇所から押す、というシステムは、命中率に定評のあるVSR-10とほぼ同じのはず。
なのに、なぜG3ではここまでばらけるのか……?
G3とVSRを違いを考えてみて、そういえば、と思うことがあった。
発射時のノズル位置だ。
Vホップは、『二点保持ホップ』などと呼ばれるせいで誤解されがちだが、二点で弾を保持するシステムではない。
Vホップとは、二点のホップと、弾を押すノズルの三点で弾を保持することで、安定したホップをかけるシステムなのだ。
たとえば、野球の玉を二本の指でどんなにきつく握っても、玉は横に回転してしまう。
しかし、三本の指で押さえれば、玉は回転せずにきっちり保持することができるだろう。
Vホップも同じ原理で、二点のホップとノズルの三本指で弾を保持して初めて、安定したホップが生み出せるのである。
VSRのようなエアコッキングガンなら、チャンバー内のノズル位置は必ず一定だ。
二点のホップゴムとノズルで、しっかり弾を保持して、発射できる。
しかし電動ガンは違う。電動ガンのノズルはモーターの回転とともに絶えず前後し、弾が発射される際、常に一定の位置にあるわけではない。
ノズルとホップが三点で弾を保持する場合もあれば、撃ち出された弾がつまずき気味にホップパッキンにぶつかる場合もある。
ノズルがきちんと前進し、弾をホップゴムに押し付けていなければ、Vホップは性能を発揮することができない。
むしろ、硬質な押しパーツと中央への力の逃げがある二点保持ホップは、弾がつまずき気味にぶち当たると、ぶち当たった箇所によってホップのかかり方がばらばらになってしまう。
フライヤーが頻発したり、時折、素晴らしい弾道が出てくるのはこのためだ。
ノズルが前進しきらないまま弾が発射された場合、弾のつまずき方によってホップは強くなったり弱くなったりする。一方、偶然ノズルが前進しきった状態で弾が発射されたときには『三点保持』が達成され、素晴らしい弾道が現れる、と言うわけだ。
しかし、マルイの電動ガンは構造上、発射時のノズル位置を一定にするのは非常に難しい。
『三点保持』をきちんと達成できないことには、Vホップの効果は発揮できないが、電動ガンでこの条件を達成するには、もっと大掛かりなカスタムが必要だろう。
ホップが安定しない原因が他にあるのかとも考え、ストライクチャンバーをノーマルに戻し、Hホップを、力の逃げが少ない太めのものに交換してみた。
以前の組み合わせよりは若干安定したが、フライヤーが減った分、時折現れていた素晴らしい弾道も現れなくなった。
ホップが安定したと言うより、Vホップの効果が薄れたために、フライヤーが減っただけのように思える。
やはり、不安定なホップの原因はノズル位置とVホップにあるようだ。
マルイさんがVSRでVホップを実用化しながらも、それを電動ガンに組み込まないのは、おそらく電動ガンとVホップの相性が悪いためだろう。
今回のVホップ考察で分かったことは、ノーマル電動ガンのホップに必要なのは不変的な安定性ではなく、どんなノズル位置で弾が飛び出しても、ある程度適正なホップがかけられる柔軟性だということだ。
結局、ノーマル電動ガンに最も適したホップは、切り欠きのないパッキン+軟質な押しゴム、ということになりそうだ。
さすが国産、きちんと考えられています。
おみそれしました……と、いったところだろうか。
ホップパッキンの弾が触れる部分に逆V字の切込みを入れることで、ホップアップを安定させるシステムである。
PDIから発売された二点保持ホップパッキン『Wホールドチャンバーパッキン』を入手したので、以前復活させたG3に組み込んでみた。
以下、その結果と考察である。
『Wホールドチャンバーパッキン(以下Vホップ)』を組み込むに当たって、より二点に均等に力がかかるよう、『Hホップ』を導入した。
『Hホップ』は、ホップを押し込む虫ゴムをH形のナイロン部品に替えることで、二点からホップを押せるようにするパーツである。
本来、ノーマルのホップパッキンを擬似的な二点ホップにするための『Hホップ』だが、Vホップパッキンとも相性がいいと考えたので組み込んでみた。
ノーマルの虫ゴムで押すよりも、綺麗に二点のゴムがせり出してくるのが目に見えて分かる。
さらに、Vホップはホップ強めのセッティングのほうが適しているので、以前、ホップが強すぎると言う理由で取り外した『ストライクチャンバー』も組み込んでみた。
さて、以上のパーツを組み込み、野外で試射を行ってみた。
まずノンホップ。以前ストライクチャンバーを組み込んだときとは違い、ホップはきちんと弱くかかった。フラットな弾道が伸びて、落ちる。
そしていよいよホップをかけて撃ってみた。
結果は、結論から言うと散々だった。
時折、すうっとまっすぐ伸びる素晴らしい弾道もあったが、5発撃ったら4発がフライヤーといった具合で、ホップがかかり過ぎたり、かからなかったりと、まったく安定性がない。
おかしい……。ホップが安定するのがVホップの売りのはずなのに、なぜこんなに弾道が乱れるのだろう?
風のせいだろうかとも思って、向きを変えて撃ってみたりもしたが、やはり駄目だった。フライヤーの連続だ。
時折現れる素直な弾道も、5発に1発では使い物にならない。
なぜだろうか。
Vホップ自体は、効果が実証されているホップシステムのはずだ。
Vホップパッキンを、硬質なパーツで二箇所から押す、というシステムは、命中率に定評のあるVSR-10とほぼ同じのはず。
なのに、なぜG3ではここまでばらけるのか……?
G3とVSRを違いを考えてみて、そういえば、と思うことがあった。
発射時のノズル位置だ。
Vホップは、『二点保持ホップ』などと呼ばれるせいで誤解されがちだが、二点で弾を保持するシステムではない。
Vホップとは、二点のホップと、弾を押すノズルの三点で弾を保持することで、安定したホップをかけるシステムなのだ。
たとえば、野球の玉を二本の指でどんなにきつく握っても、玉は横に回転してしまう。
しかし、三本の指で押さえれば、玉は回転せずにきっちり保持することができるだろう。
Vホップも同じ原理で、二点のホップとノズルの三本指で弾を保持して初めて、安定したホップが生み出せるのである。
VSRのようなエアコッキングガンなら、チャンバー内のノズル位置は必ず一定だ。
二点のホップゴムとノズルで、しっかり弾を保持して、発射できる。
しかし電動ガンは違う。電動ガンのノズルはモーターの回転とともに絶えず前後し、弾が発射される際、常に一定の位置にあるわけではない。
ノズルとホップが三点で弾を保持する場合もあれば、撃ち出された弾がつまずき気味にホップパッキンにぶつかる場合もある。
ノズルがきちんと前進し、弾をホップゴムに押し付けていなければ、Vホップは性能を発揮することができない。
むしろ、硬質な押しパーツと中央への力の逃げがある二点保持ホップは、弾がつまずき気味にぶち当たると、ぶち当たった箇所によってホップのかかり方がばらばらになってしまう。
フライヤーが頻発したり、時折、素晴らしい弾道が出てくるのはこのためだ。
ノズルが前進しきらないまま弾が発射された場合、弾のつまずき方によってホップは強くなったり弱くなったりする。一方、偶然ノズルが前進しきった状態で弾が発射されたときには『三点保持』が達成され、素晴らしい弾道が現れる、と言うわけだ。
しかし、マルイの電動ガンは構造上、発射時のノズル位置を一定にするのは非常に難しい。
『三点保持』をきちんと達成できないことには、Vホップの効果は発揮できないが、電動ガンでこの条件を達成するには、もっと大掛かりなカスタムが必要だろう。
ホップが安定しない原因が他にあるのかとも考え、ストライクチャンバーをノーマルに戻し、Hホップを、力の逃げが少ない太めのものに交換してみた。
以前の組み合わせよりは若干安定したが、フライヤーが減った分、時折現れていた素晴らしい弾道も現れなくなった。
ホップが安定したと言うより、Vホップの効果が薄れたために、フライヤーが減っただけのように思える。
やはり、不安定なホップの原因はノズル位置とVホップにあるようだ。
マルイさんがVSRでVホップを実用化しながらも、それを電動ガンに組み込まないのは、おそらく電動ガンとVホップの相性が悪いためだろう。
今回のVホップ考察で分かったことは、ノーマル電動ガンのホップに必要なのは不変的な安定性ではなく、どんなノズル位置で弾が飛び出しても、ある程度適正なホップがかけられる柔軟性だということだ。
結局、ノーマル電動ガンに最も適したホップは、切り欠きのないパッキン+軟質な押しゴム、ということになりそうだ。
さすが国産、きちんと考えられています。
おみそれしました……と、いったところだろうか。
2011年03月02日
2月27日定例ゲーム
去る2月27日、高浜銃工は、千葉県のゲームフィールド『バトルシティ・ユニオン』にて、定例ゲームに参戦した。
『バトルシティ・ユニオン』は、開けた土地に建物や廃車が設置され、さながら『ブラックホークダウン』のような市街戦が体験できるフィールドだ。
建物の間を移動する敵が見え隠れするため、索敵の上手くない初心者でも、ガンガン敵と撃ち合うことができる。
激しい戦闘が頻発する、退屈のない良フィールドだった。
今回の定例ゲームの参加者は50人以上。
高浜銃工からは、新人メンバーも合わせた11人が参戦した。
主催者さんの丁寧なルール説明の後、まずは『復活戦』が行われた。
これは、各チームの陣地に『復活アイテム』と呼ばれるタオルが設置され、ヒットされたプレーヤーは、これを取ることでゲームに復活できる、というルールである。
ヒットを取られても復活できる安心感があるので、まだフィールドに慣れていない参加者や、サバゲ初体験の初心者であっても、積極的に前線で戦うことができる。
『バトルシティ・ユニオン』初体験の我々も、何度もヒットを取られながらも果敢に前進し、フィールドに慣れつつ緊張をほぐすことができた。
復活戦を2ゲーム行った後は、オーソドックスな『フラッグ戦』が行われた。
復活ルールはなくなったものの、先のゲームで緊張をほぐしていた我々は、積極的に前進することができた。
緊張がほぐれていたのは他の参加者も同じだったようで、果敢に前進していく。開けたフィールドも相まって、そこここで激しい戦闘が行われていた。
『復活戦』でフィールドに慣れた我々は、五人ほどでチームを組み、互いを援護しながら進むことに決めた。
筆者Laiceは、隊長ウグイス、サラサ、よざくやさくら、朋也たちと共に行動した。
仲間と連携しあって動けば、ヒットもよく取れるし、生存率も高い。何より、仲間との一体感という、サバゲの醍醐味をより強く感じることができる。
大人数が参加する定例ゲームのいいところは、こうしてチーム単位で動けることにあるだろう。
チーム単位で進軍するのに大きく貢献をしたのは、よざくやさくら隊員の新兵器、MINIMIだった。
朋也隊員のRPKと共に、LMGの超火力で前方の敵をなぎ倒し、頭を押さえてくれるため、チーム全体の進路を確保することができる。
分隊支援火器の本領発揮だ。
チーム単位で行動するとき、恐ろしいのはやはり狙撃手だ。
とくにバトルシティでは、建物の屋上などの高台があり、狙撃手が有利に立ち回れるポイントが多い。
そうした狙撃手に足止めされて、動くに動けないとき、活躍したのがサラサ隊員のM4だった。
基本性能の高いM4にスコープを搭載しているため、敵の狙撃手と遜色ない精度で射撃ができる。いつもはフラッグ防衛で発揮される火力が、今回ばかりはチームを守るために前線で大活躍していた。
筆者のG3も、時間をかけて整備した甲斐あって高い遠射性能を発揮でき、遠距離の敵を何人か倒すことができた。
そして、危険を顧みずにあえて前線を突っ走るウグイス隊長が、チーム全体を引っ張ってくれる。
制圧した進行方向へ真っ先に駆け込み、安全を確認してくれるため、チーム全体がスピーディに進軍することができた。
期せずして、バランスの取れたチーム構成、武器構成が出来上がっていたようである。
連携を取り合い、試行錯誤しながら戦うこと数ゲーム。
ついに、フラッグをゲットすることができた!
フラッグをゲットしたゲームは、ウグイス隊長、サラサ副隊長が不在の状況で、どちらかと言えば劣勢だった。
敵陣地の奥まで侵攻したものの、多数の敵に頭を抑えられ、反撃さえままならない。
高台から敵の様子を探ってくれていた味方の狙撃手も、あえなくヒットされてしまった。
そこで、筆者は狙撃手と入れ替わりに高台へ上がり、G3の射撃で上からけん制しつつ、敵の位置を確認した。
筆者が目となり、よざくやさくらと朋也のLMGが、次々に敵を撃破していく。
共に行動していた味方たちも、じわじわと敵の包囲網を打ち破っていく。
やがて、筆者が高台から安全に顔を出せるようになったころ、ゲーム終了五分前を知らせる放送が鳴り響いた。
味方の一人が、先ほどまで敵の激しい射撃があった辺りに、果敢に歩みだした。
敵からの射撃はない。どうやら、前面の進行ルートは確保されたようだ。
筆者は、高台からも敵の姿が見えないことを周囲に知らせ、「行ける」と叫んだ。
わずかな残り時間の中、その場にいた味方全員が、敵陣に突撃する。筆者も高台から駆け下りて、それに続いた。
突撃した一団から頭一つ抜き出たのが、よざくやさくらと朋也の二人だった。
よざくやさくらが、MINIMIをサブマシンガンのように軽々と扱い、敵のわずかな生き残りに次々射撃を浴びせていく。
よざくやさくらの射撃に守られた朋也が、ついにフラッグへとたどり着いた。
そして、フラッグゲットを告げる勝利のブザーが鳴り響いたのだ!
バトルシティユニオンでは、フラッグゲットしたプレーヤーに特製Tシャツがプレゼントされる。
景品をもらえるほど難しいことを、連携してやり遂げられたのかと思うと、感動もひとしおだ。
もちろん、フラッグがゲットできたのは我々の力だけではない。
ともに戦ってくれた味方たち、名前も知らないたくさんのプレーヤーさんたちとの連携があって初めてもぎ取ることのできた勝利だった。
フラッグ戦を8ゲームった後、この日最後のゲームとして『ポリタンク奪取戦』が行われた。
これは、フィールド中央に配置したポリタンクを両チームで奪い合い、ゲーム終了時まで、自分の陣地にポリタンクを確保していたチームの勝ち、と言うルールだ。
ポリタンクは両チームから見えるところにあるので、ゲームスタートと同時に、両チームがポリタンクに向かって走りこむことになる。
ゲーム開始の瞬間から大乱戦になる、ラストゲームにふさわしいにぎやかな戦いだった。
『ポリタンク奪取戦』は2ゲーム行われたが、どちらのゲームでも、開始と同時に敵チームにポリタンクを奪われてしまい、取り返せないままに負けてしまった。
このゲーム、一度ポリタンクを奪われると、取り返すのはかなり困難のようだ。
そうして、全12ゲームにも及ぶ『バトルシティ・ユニオン』の定例会は終了した。
これほどのゲーム数を一日でこなすのは初めての体験だった。きちんと時間管理された、スピーディなゲーム進行があってこそだろう。
ゲーム数が多かった上に、とにかく撃ち合いが頻発したため、チームメイトのほとんどが、その日持参したバッテリーをすべて使い切ってしまった。
けれど、消費した弾とバッテリーの量に比例するような、楽しい一日を過ごすことができたのは間違いない。
朝早くから開催したため、それだけ多くのゲーム数をこなしても、17:00には解散となった。
暖かく明るい時間を目いっぱい活用し、寒くなる前に岐路に着くことができる、理想的な開催時間だったように思う。
さて、次は3月の26日、チーム初のインドア戦を行う予定になっている。
会場は『IBF八王子』だ。
文字通り、長ーい長物ばかり使っている筆者としては、武器の選定にひたすら悩むところである。
フォトギャラリー
バトルシティユニオンのセーフティーゾーンは、さながら戦場のようにテントが張られている。
軍装でテントに入れば、雰囲気はばっちりだ。
バトルシティユニオンでは、セーフティゾーンに、フィールドを見渡せる高台がある。
アクリルで壁が作られているので、安心してゲームの様子を眺めることができるのだ。
ヒットされたプレーヤーたちが、こぞってここへ上り、ゲームの行方を見守っていた。
ゲーム中の様子。
たくさんの参加者で盛り上がった定例ゲームでは、そこここで激しい戦闘が繰り返され、退屈することはなかった。
『バトルシティ・ユニオン』は、開けた土地に建物や廃車が設置され、さながら『ブラックホークダウン』のような市街戦が体験できるフィールドだ。
建物の間を移動する敵が見え隠れするため、索敵の上手くない初心者でも、ガンガン敵と撃ち合うことができる。
激しい戦闘が頻発する、退屈のない良フィールドだった。
今回の定例ゲームの参加者は50人以上。
高浜銃工からは、新人メンバーも合わせた11人が参戦した。
主催者さんの丁寧なルール説明の後、まずは『復活戦』が行われた。
これは、各チームの陣地に『復活アイテム』と呼ばれるタオルが設置され、ヒットされたプレーヤーは、これを取ることでゲームに復活できる、というルールである。
ヒットを取られても復活できる安心感があるので、まだフィールドに慣れていない参加者や、サバゲ初体験の初心者であっても、積極的に前線で戦うことができる。
『バトルシティ・ユニオン』初体験の我々も、何度もヒットを取られながらも果敢に前進し、フィールドに慣れつつ緊張をほぐすことができた。
復活戦を2ゲーム行った後は、オーソドックスな『フラッグ戦』が行われた。
復活ルールはなくなったものの、先のゲームで緊張をほぐしていた我々は、積極的に前進することができた。
緊張がほぐれていたのは他の参加者も同じだったようで、果敢に前進していく。開けたフィールドも相まって、そこここで激しい戦闘が行われていた。
『復活戦』でフィールドに慣れた我々は、五人ほどでチームを組み、互いを援護しながら進むことに決めた。
筆者Laiceは、隊長ウグイス、サラサ、よざくやさくら、朋也たちと共に行動した。
仲間と連携しあって動けば、ヒットもよく取れるし、生存率も高い。何より、仲間との一体感という、サバゲの醍醐味をより強く感じることができる。
大人数が参加する定例ゲームのいいところは、こうしてチーム単位で動けることにあるだろう。
チーム単位で進軍するのに大きく貢献をしたのは、よざくやさくら隊員の新兵器、MINIMIだった。
朋也隊員のRPKと共に、LMGの超火力で前方の敵をなぎ倒し、頭を押さえてくれるため、チーム全体の進路を確保することができる。
分隊支援火器の本領発揮だ。
チーム単位で行動するとき、恐ろしいのはやはり狙撃手だ。
とくにバトルシティでは、建物の屋上などの高台があり、狙撃手が有利に立ち回れるポイントが多い。
そうした狙撃手に足止めされて、動くに動けないとき、活躍したのがサラサ隊員のM4だった。
基本性能の高いM4にスコープを搭載しているため、敵の狙撃手と遜色ない精度で射撃ができる。いつもはフラッグ防衛で発揮される火力が、今回ばかりはチームを守るために前線で大活躍していた。
筆者のG3も、時間をかけて整備した甲斐あって高い遠射性能を発揮でき、遠距離の敵を何人か倒すことができた。
そして、危険を顧みずにあえて前線を突っ走るウグイス隊長が、チーム全体を引っ張ってくれる。
制圧した進行方向へ真っ先に駆け込み、安全を確認してくれるため、チーム全体がスピーディに進軍することができた。
期せずして、バランスの取れたチーム構成、武器構成が出来上がっていたようである。
連携を取り合い、試行錯誤しながら戦うこと数ゲーム。
ついに、フラッグをゲットすることができた!
フラッグをゲットしたゲームは、ウグイス隊長、サラサ副隊長が不在の状況で、どちらかと言えば劣勢だった。
敵陣地の奥まで侵攻したものの、多数の敵に頭を抑えられ、反撃さえままならない。
高台から敵の様子を探ってくれていた味方の狙撃手も、あえなくヒットされてしまった。
そこで、筆者は狙撃手と入れ替わりに高台へ上がり、G3の射撃で上からけん制しつつ、敵の位置を確認した。
筆者が目となり、よざくやさくらと朋也のLMGが、次々に敵を撃破していく。
共に行動していた味方たちも、じわじわと敵の包囲網を打ち破っていく。
やがて、筆者が高台から安全に顔を出せるようになったころ、ゲーム終了五分前を知らせる放送が鳴り響いた。
味方の一人が、先ほどまで敵の激しい射撃があった辺りに、果敢に歩みだした。
敵からの射撃はない。どうやら、前面の進行ルートは確保されたようだ。
筆者は、高台からも敵の姿が見えないことを周囲に知らせ、「行ける」と叫んだ。
わずかな残り時間の中、その場にいた味方全員が、敵陣に突撃する。筆者も高台から駆け下りて、それに続いた。
突撃した一団から頭一つ抜き出たのが、よざくやさくらと朋也の二人だった。
よざくやさくらが、MINIMIをサブマシンガンのように軽々と扱い、敵のわずかな生き残りに次々射撃を浴びせていく。
よざくやさくらの射撃に守られた朋也が、ついにフラッグへとたどり着いた。
そして、フラッグゲットを告げる勝利のブザーが鳴り響いたのだ!
バトルシティユニオンでは、フラッグゲットしたプレーヤーに特製Tシャツがプレゼントされる。
景品をもらえるほど難しいことを、連携してやり遂げられたのかと思うと、感動もひとしおだ。
もちろん、フラッグがゲットできたのは我々の力だけではない。
ともに戦ってくれた味方たち、名前も知らないたくさんのプレーヤーさんたちとの連携があって初めてもぎ取ることのできた勝利だった。
フラッグ戦を8ゲームった後、この日最後のゲームとして『ポリタンク奪取戦』が行われた。
これは、フィールド中央に配置したポリタンクを両チームで奪い合い、ゲーム終了時まで、自分の陣地にポリタンクを確保していたチームの勝ち、と言うルールだ。
ポリタンクは両チームから見えるところにあるので、ゲームスタートと同時に、両チームがポリタンクに向かって走りこむことになる。
ゲーム開始の瞬間から大乱戦になる、ラストゲームにふさわしいにぎやかな戦いだった。
『ポリタンク奪取戦』は2ゲーム行われたが、どちらのゲームでも、開始と同時に敵チームにポリタンクを奪われてしまい、取り返せないままに負けてしまった。
このゲーム、一度ポリタンクを奪われると、取り返すのはかなり困難のようだ。
そうして、全12ゲームにも及ぶ『バトルシティ・ユニオン』の定例会は終了した。
これほどのゲーム数を一日でこなすのは初めての体験だった。きちんと時間管理された、スピーディなゲーム進行があってこそだろう。
ゲーム数が多かった上に、とにかく撃ち合いが頻発したため、チームメイトのほとんどが、その日持参したバッテリーをすべて使い切ってしまった。
けれど、消費した弾とバッテリーの量に比例するような、楽しい一日を過ごすことができたのは間違いない。
朝早くから開催したため、それだけ多くのゲーム数をこなしても、17:00には解散となった。
暖かく明るい時間を目いっぱい活用し、寒くなる前に岐路に着くことができる、理想的な開催時間だったように思う。
さて、次は3月の26日、チーム初のインドア戦を行う予定になっている。
会場は『IBF八王子』だ。
文字通り、長ーい長物ばかり使っている筆者としては、武器の選定にひたすら悩むところである。
フォトギャラリー
バトルシティユニオンのセーフティーゾーンは、さながら戦場のようにテントが張られている。
軍装でテントに入れば、雰囲気はばっちりだ。
バトルシティユニオンでは、セーフティゾーンに、フィールドを見渡せる高台がある。
アクリルで壁が作られているので、安心してゲームの様子を眺めることができるのだ。
ヒットされたプレーヤーたちが、こぞってここへ上り、ゲームの行方を見守っていた。
ゲーム中の様子。
たくさんの参加者で盛り上がった定例ゲームでは、そこここで激しい戦闘が繰り返され、退屈することはなかった。